「海の紅葉」3年ぶり復活 佐賀、シチメンソウ色づく

真っ赤に色づいたシチメンソウ(10月、佐賀市の東よか干潟)=共同

真っ赤に色づいたシチメンソウ(10月、佐賀市の東よか干潟)=共同

佐賀市の東よか干潟に群生する「シチメンソウ」が、原因不明の立ち枯れを乗り越えて3年ぶりに復活した。地元住民の懸命の努力で、赤色のじゅうたんを広げたかのように色づいた「海の紅葉」が見ごろを迎えている。

シチメンソウは、環境省が絶滅危惧種に指定する希少な塩生植物。国内では有明海沿岸でのみ群生する。1987年に昭和天皇が視察に訪れたのをきっかけに、保全活動が活発化した。

立ち枯れが発生したのは2018年。市は排水をよくするなどの対策を講じ、住民は漂着物拾いなどをしながら復活を祈った。今秋無事に色づき、干潟に赤色が帰ってきた。観賞に訪れた佐賀市の式町郁子さん(56)は「寂しかったけれど、戻ってきてうれしい」とほほ笑んだ。

今年のシチメンソウまつりは新型コロナウイルスの影響で中止。市は多くの人に魅力を感じてもらおうと、動画サイトで空撮映像を公開し、SNS(交流サイト)で写真の投稿を募っている。市の担当者は「官民一体となって乗り越えることができた。地域の宝を守りたい」と語った。〔共同〕

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