金沢「行ってみたい」4位 首都圏在住者向け調査

北陸新幹線の開業で知名度が高まっている(金沢市)

北陸新幹線の開業で知名度が高まっている(金沢市)

首都圏在住者の「行ってみたい観光地」として33%の人が金沢を挙げ、30地域のうち4番目に高かったことが、金沢工業大学の松林賢司教授と市場調査会社ジェーディーエス(東京・新宿)の調査で分かった。一方で、金沢が「行ったことがある観光地」と答えた人は39%の12番目だった。

調査は8月中旬~9月初旬に郵送で実施し、934人が回答した。金沢に行きたいと答えた人のおよそ半数が伊勢・志摩や別府・湯布院にも行きたいと答えた。北陸にある文化・伝統といった魅力が共通しているとみられる。

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伊勢・志摩は行ってみたい観光地に挙げた人が33%で、別府・湯布院は31%と金沢と近かった。行ったことがある観光地としてはそれぞれ、33%と21%で金沢(39%)の方が高かった。金沢は北陸新幹線の開業で首都圏からのアクセスが改善したことが背景にあるとみられる。

札幌・小樽・函館(行ったことがある63%、行ってみたい50%)と沖縄(同54%、同47%)は他地域に比べて人気が高い結果となった。金沢は今後、両地域のように行ったことがある人が増えても魅力を維持できるかが重要となりそうだ。

観光地に当てはまる魅力については、半数の人が金沢について「名所・旧跡がある」「街並み・景観」「地元の食べ物・料理」を挙げた。観光客が北陸に抱く印象と一致してそうだが、松林教授は「別の調査では金沢に『非日常感』を求めている人が多かった」と話す。

ひがし茶屋街といった伝統的街並みだけでなく、現代アートを展示する金沢21世紀美術館などの新たな観光資源に期待している人が多いようだ。「伝統に縛られるのではなく、金沢でしかできない新しい体験を提供し続けられるかが重要」(松林教授)だ。

調査は新型コロナウイルスの感染がおさまらない状況で、国内旅行に行くことについても聞いた。行きたい観光地に金沢を挙げた人の65%が「感染者が減れば(国内旅行に)行きたい」と答えた。全体の55%よりも高い結果となり、金沢は新型コロナ収束後の回復は早いとみられる。

今回の調査は経営学や地方創生などが専門の松林教授とジェーディーエスの共同研究成果の一部で、詳細は2021年に日本マーケティング学会で報告する。

新型コロナの影響により金沢の観光業は大きな打撃を受けたが、9月の4連休以降、観光客が徐々に戻り始めたとの声も聞かれる。収束を見越して魅力を磨いておくことが重要となる。(毛芝雄己)

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