長崎の千羽鶴、はがきに再生 佐賀の工房、原爆資料館展示後に

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千羽鶴を再利用し、ポストカードを制作する工房「名尾手すき和紙」の谷口さん(佐賀市)

長崎原爆資料館(長崎市)に届いた千羽鶴を活用しようと、佐賀市の和紙工房がポストカード「Peaceレター」に再生させた。長崎市で今月開幕する長崎ランタンフェスティバルで販売する。制作者は「平和に思いをはせるきっかけになれば」と話している。

300年以上の歴史がある佐賀市大和町の工房「名尾手すき和紙」の谷口弦さん(29)が手掛けた。段ボール1箱分の折り鶴と、和紙の原料の樹木カジノキを混ぜ、折り紙がモザイク模様のように散らばる色鮮やかなカード400枚に仕上げた。

町おこしに取り組む一般社団法人「金富良舎(こんぷらしゃ)」(長崎県波佐見町)が昨年12月、工房に再利用を相談して実現した。ランタンフェスティバルの点灯式がある25日以降、長崎市のホテルJALシティや稲佐山観光ホテルで販売する。1枚660円。

長崎市によると、原爆資料館には2018年度、約760キロの千羽鶴が贈られた。1年ほど展示した後、再利用の方法が決まるまで倉庫で保管するが「常に新しいものが届き、活用が追いつかない」(担当者)という。広島市の平和記念公園でも、展示後に再利用するため、海外の学校に寄贈するなどしている。

谷口さんは亡き祖父から、長崎原爆の爆心地から75キロ余り離れた大和町の工房からも「きのこ雲が見えた」と聞いた。小学6年の時の修学旅行では、長崎原爆資料館に千羽鶴を寄贈した。今回の制作過程では、当時、平和への祈りを込めて鶴を折ったことや、資料館で感じた原爆の悲惨さを思い起こした。

「折り鶴に込められた願いや大切な人への思いが、ポストカードとして遠くまで届けられる」と期待している。千羽鶴を使った商品の制作を続ける考えだ。

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